空前のブームとなっているNHKの朝の連続テレビ小説『あさが来た』。その中で、女性たちを魅了しているのが、主人公あさ(波瑠)の夫・新次郎(玉木宏)だ。
「“わてには無理です”なんてへらへらしながら、ふわりと難問をかわしてくれる。どんな危機に直面しても“なんとか、なるでしょう”と深刻に考えすぎない柔軟さが、逆に男らしい。男性はこのくらいド~ンと構えているほうが絶対、魅力的」(51才・主婦)
「イケメンで気が多いように見せかけて、妻に一途。そのギャップと玉木宏さまの見目麗しさに朝からやられっぱなしです」(49才・会社員)
「まるでスキップをするようにさらりと相手のために動いてくれて、それでいて、わざわざ自分がやったとアピールしない。あくまで、自分は“遊び人”というスタンスは崩さないんです」(52才・主婦)
姉のはつ(宮崎あおい・30才)が大阪から和歌山への移住を前に、姉妹水入らずのときを過ごすべく加野屋へ泊まりにきたとき。そんな大事なときにも出かけて行ってしまう新次郎にあさは“もしや女性か”と気をもむが、ほどなく戻ってきた新次郎がそっと差し出したのは、はつが大切にしていた嫁入り道具の琴だった。
思えば、はつが嫁いだ山王寺屋が潰れ、あさの前から姿を消したときも、決してあさにはバレないよう新次郎は、はつを捜し出した。あさが、笑顔になれることを敏感に察知して動くことができる。それでいて、ここぞというときには側にいてくれる。
「あさが炭坑の経営で苦しんでいるとき、新次郎が福岡まで会いに来ましたよね。かごに乗って(笑い)。それも、“わてが会いたくなったんや”なんて言葉まで。あさだって会いたかったはずです。その気持ちに気づいて、でも恩着せがましくなんか言わない。男だらけの炭坑で男のように闘うあさのピンと張り詰めた気持ちを、本来の天真爛漫なあさに戻してあげた。あぁ~、私もあんな夫がほしかった!」(41才・会社員女性)
自分を前面に押し出さないスマートさこそが、新次郎の真骨頂。でも、決して“へらへらやさしいだけ”の男ではない。
「遊び歩きながらも世の中の動きをピンと察知できるのは、柔軟な心の持ち主だから。でもただ柔らかいだけだと、豆腐のようにぐしゅっと潰れてしまう。いうなれば、彼はこんにゃく。しなやかで柔らかな心でありながらも、絶対に煮崩れない芯の強さがある」(47才・主婦)
新次郎の魅力あふれるシーンが、次々と描かれ、なかでも私たちの胸をキュンとさせたのは、あさの口元を“むにっ”とつまむシーン。
「あんたの武器はこの柔らかい大福餅だす」