正月の国民的関心事となった箱根駅伝で、優勝を狙う大学が勝負どころと考えるのが復路の8区と9区だ。繰り上げスタートやシード入り争いなど、ドラマティックな場面が多い8区と9区の、マニアならではの見どころはどこなのか? 日本で最もマニアックな陸上長距離専門ウェブメディア「駅伝ニュース」の主宰者・公園橋博士が、日本テレビ系列での放送予想時刻とともに8区と9区の見どころを紹介する。(放送予想時刻はあくまで目安であり、前後する場合があります)
* * *
【1月3日 10:05】「平塚中継所」
◆8区(21.4km)
・コースDATA/海沿いの平坦な湘南路を通り、9kmあたりから上り勾配へ。ラスト5kmは戸塚中継所に向かう難所の坂。
・区間記録/古田哲弘 1時間4分5秒(山梨学院大・1997年)
【1月3日 10:20】「富士山を背負って走る絶景ポイント」
「正月の富士山」を見るならこの8区だ。10km付近まで東向きに直進する選手の背後に、晴れていればきれいな富士山が見える。
【1月3日 10:30】「沿道の徳光さんを探せ!」
茅ヶ崎に自宅を構えるフリーアナウンサー・徳光和夫さんが7km付近にある「野球場前」の信号付近でマイクを持って勝手に実況をしている。選手一人ひとりの特徴や出身地まで把握した本格的な実況だ。往路3区で姿がないのはまだ集団がバラけておらず、一人ひとりにコメントできる場面が少ないからだと考えられる。沿道の徳光さんを見つけられるか。
【1月3日 11:14】「戸塚中継所」
◆9区(23.1km)
・コースDATA/往路2区終盤の上り坂を序盤で駆け下りる。繰り上げスタート回避のための下位チームの粘りも見所。
・区間記録/篠藤淳 1時8分1秒(中央学院大・2008年)