〈SMAP解散〉──衝撃的な見出しとともに、国民的アイドルグループ・SMAPの中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)が所属するジャニーズ事務所から独立し、木村拓哉(43)だけが残るという一報は、一般紙でも報じられる“大事件”となった。
発端は「SMAPの育ての親」といわれる女性チーフマネジャー・I女史と同事務所の副社長・メリー喜多川氏との確執だった。
それが表沙汰になったのは、2015年1月に『週刊文春』が報じた〈ジャニーズ女帝 メリー喜多川 怒りの独白5時間〉という記事だった。
メリー氏はインタビューで、〈派閥があるなら、それは私の管理不足です。事実なら許せないことですし(中略)今日、(I女史を)辞めさせますよ〉と述べたうえで、〈私の娘(藤島ジュリー景子)が(会社を)継いで何がおかしいの?(中略)次期社長ですよ〉とジュリー氏こそが後継者だと明言した。
「もともとI女史は、ジャニーズ所属タレントだったフォーリーブスの熱烈な追っかけで、その縁でジャニーズ事務所で働くようになったそうです。そんな彼女が後継者と指名する自分の娘と肩を並べるようになったのが、メリー氏は気に入らなかったのでしょう。この記事が出て以降、I女史は“もう事務所にはいられない”と漏らすようになった」(芸能関係者)
そしてI女史はSMAPの映像作品を製作・管理するジャニーズ事務所の子会社「ジェイ・ドリーム」の役員を辞任。ジャニーズ事務所の退社も決まっている。
確執の中で、SMAPメンバーもそれぞれの決断を迫られる。
「草なぎや稲垣は不祥事(*注)を起こしたときに助けてもらったという恩義があり、I女史に付いていくという意思が強かったそうです。数多くのバラエティ番組のMCを務める中居は、独立してもやっていけるかどうかをかなり考えたようです。
I女史の立場が悪くなり始めた昨年初めの頃からタモリ、ダウンタウン・松本人志といった大物芸人と今まで以上に親交を深め、業界に影響力を持つ重鎮らにも相談していたとの話がある。その感触から“ジャニーズを辞めても干されないだろう”と踏んだわけです」(芸能ジャーナリスト)
【*注:稲垣は2001年8月、駐車禁止違反で警察官に免許の提示を求められたが、車を発進させたため、公務執行妨害と道路交通法違反で現行犯逮捕された。草なぎは2009年4月に泥酔し、公園で裸になり大騒ぎして公然わいせつ罪で現行犯逮捕された】
一方で“残留”を貫いたのが木村だった。