昨年はブレイクした広瀬すずを筆頭に、ファッションアイコンの西内まりや、水原希子など芸能人の間でも大流行したボブヘア。今年もボブ人気は衰えそうにない。今流行しているのは“ロブ”(ロングボブ)。それも、エマ・ワトソン、水原希子、モデルの瑛茉ジャスミン、玉城ティナらが取り入れている切りっぱなしのボブ、“ブラントカットボブ”が流行ムードだ。
今季のヘアトレンドについて、LIPPS表参道店の店長・トップスタイリストの蓑田朝菜さんはこう語る。
「今年はバツッとしたカットラインができる“切りっぱなし”がトレンドです。毛先のラインが揃うので毛先は重くても、すくことで量感は軽く、毛先にラフな動きが出るので、見た目の印象は重すぎないのが特徴です。シルエットはロブやボブでありながら、軽さがあって、赤ちゃんのふわふわした産毛のようなイメージ。カットラインをはっきり出さず、カットでクセのある感じやハネ感を出したり、パーマでウェーブや内巻きにして動きを出したスタイルなら、一般の方でも取り入れやすいと思います」
“切りっぱなしボブ”が人気の背景には、ライフスタイルやファッションのナチュラル志向がある。ファッションは抜け感のある「エフォートレス」がトレンド。昨年の秋冬から、レトロで懐かしさのある「フォークロア」にも人気が回帰しており、おしゃれな女性たちの間で流行りの“外国人風”も加わって、それらがヘアトレンドにも表れている。
「ファッションリーダーのオリヴィア・パレルモやミランダ・カーが支持されているように、ナチュラルな外国人女性が憧れの女性像となっています。ヘアスタイルも“外国人風”がテーマとなっていて、長さはロブで、パーマで柔らかさを出した、モードすぎずナチュラルな外国人風のスタイルが流行しています。ファッションもですが、作り込まないナチュラルなスタイルにみんなが着目していますね」(蓑田さん、以下「」内同)
カラーもナチュラルでレトロな雰囲気になるベージュ寄りの色味がトレンド。寒色系ならアッシュ、赤系ならフローラルピンクなどベージュベースの柔らかくレトロ感のある赤味が流行っている。一色ではなく、細かくメッシュを入れて陰影をつけ、外国人風のニュアンスに仕上げるのがポイント。