昨年は蜷川幸雄演出の主演舞台『青い種子は太陽のなかにある』や久しぶりに出演したラブストーリーのドラマも大好評――。20代最後の年に充実した成果を残した亀梨和也だが、グループのメンバーの脱退が発表され、音楽活動としては岐路に立たされた年でもあった。2016年はどんな思いで迎えるのか? ドラマ『怪盗 山猫』(日本テレビ系、土曜21時~)の撮影秘話とともに今の「ナマの」心境を熱く語ってくれた。
20代最後のタイミングで新たな挑戦となるドラマ『怪盗 山猫』の撮影が進んでいる。亀梨が演じるのは悪徳企業から大量の資金を盗み、同時に悪事を暴く天才怪盗・山猫。最近のドラマは早くからじっくり時間をかけて撮るというスタイルもあるが、『怪盗 山猫』はあえてその真逆の手法。「この間1話を撮り終わったばかり。1話が放送される前に2話を撮り終わる」という綱渡り的撮影状況だ。
「貯金がまったくない(笑い)。でもそれが狙いというか、ライブ感であったり、視聴者の皆さんたちのリアクションだったりを直に感じて反映させて、連続ドラマでしか味わえない醍醐味をみんなで楽しんでいこうとしています」
あのテンポよくスピーディーなストーリーや、ドラマの演出は、そのギリギリ感の中で作られていたのだ。山猫というキャラクターは周りを振り回す俺様キャラ。
「大人になればなるほど周りの目とか気にして生きていかなきゃならないと思うんだけど、それの真逆を行くキャラなんで、感覚としては自分の逆を行く発想を持つようにしてますね。テーブルの上に脚を乗っけちゃいけない、でも山猫は乗っけちゃう!みたいな(笑い)。