1月25日放送の通常『SMAP×SMAP』には、一週間前の生放送を思い出して素直に見づらいと思いつつ「コップのツヨ子」に笑わされた人も多いのではないだろうか。これまで同番組には人気を集めたシリーズや特別篇が多く「番組DVDが出れば買うのに」「オンデマンド配信してほしい」という声も少なくない。しかし基本的に再放送されず、ソフト化やオンデマンド放送もほとんどない。SMAPのコンテンツには似たような状況の作品が多い。
「今回のツヨ子さんも面白かったけど、スマスマには木村くんがピンクの犬の着ぐるみを着たペットのPちゃんになったり、ピーコさんの真似した中居くんによるファッションチェックなど、数えきれないほどもう一度見たい人気コーナーがたくさんあります。でも今は、録画を保存しているファンに見せてもらう以外、方法がありません。SMAPには評判集めて人気あるのにソフト化されていないものが多いんです」(20代・会社員)
20年続く長寿番組『SMAP×SMAP』だが、番組内企画で制作された短編映画をのぞきソフト化されたことはない。しかし日本のテレビ局も2015年秋の米Neflix日本上陸をきっかけにオンデマンド放送に力を入れ始めている。状況は変わるのか。
かつてテレビ番組のネット放送といえば、ドラマやアニメが中心になると思われていたが、実際にはバラエティ番組人気が予想外に高い。Huluに資本参加している日本テレビでは、年末年始の加入キャンペーンで「笑ってはいけないシリーズ」の配信開始を宣伝文句にしていた。
「コントやトークが中心のバラエティ番組をソフト化したって誰が買うんだと言われた時代が長かったのですが、2000年代半ばごろから状況が変わりました。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』や『雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!』など、それまでの常識では売れないはずのDVDがヒットしました。ネット配信についても、ドラマと違って途中から見ても楽しめるバラエティ番組は人気です。残念ながら、SMAPの番組でそういう動きは進んでいません」(テレビ番組制作会社スタッフ)
テレビ各局のオンデマンド放送のプログラムを確認すると、放送中のドラマの見逃し配信だけでなく、過去作も含めたバラエティ番組も多い。となれば20年続く『SMAP×SMAP』の名作コントも見たいところだが、今のところ正規の方法では不可能だ。