1月10日早朝、開門と同時に本殿に向かって230mを猛ダッシュする男たち――毎年恒例となった「福男」選びは、今年も兵庫県西宮市にある西宮神社で行われた。
参加者約6000人のなかで見事、「一番福」に輝いたのは、西宮市に住む16才の高校生、水田道成さん。16才の一番福は史上最年少、また、スタートから10人以上の“ごぼう抜き”も話題になった。
福男はその年の福を集め、周囲に「福を与える」といわれている。水田さんは、会見で「お世話になった人に福を分け与えたい」と話していたが、厚かましくも、本誌も“福を分けてほしい!”ということで、節分を前に、福をもらいに行ってきちゃいました!
“最年少福男”を狙って、一昨年、14才の時から挑戦していた水田さんは、神戸市内でも有数の進学校に通う、身長171cmのスリムでしなやかなイケメンだ。
「一昨年と去年は、抽せんに漏れて走ることすらできなかったんです」(水田さん、以下「」内同)と言い、今回の結果は喜びもひとしお。そう、福男選びは参加者6000人といっても、走れたのは抽せんに当たった約1500人(先頭集団である「A」は108名、次のグループ「B」は150名、後方グループ「C」はその残りの参加者)と、先頭集団で走れる時点ですでに福をもっているといっても過言ではない。
◆福を使い切っちゃったかなと不安になった
陸上部に所属する水田さんにとっては力試しでもあった。
「中学の時は100mとか200mとかの短距離をやっていました。高校では400mに転向し、市内で3位になったり結構頑張ってます。
陸上以外だと音楽を聴くのが好きで、最近炎上しちゃってますけど(笑い)、ゲスの極み乙女。が好きです。センスがいいと思うんですよね。最近は忙しくてあまり行っていないけど、カラオケでもよく歌います」
抽せんで引いた数字は「A43」。福男選びは、その数字順にスタート位置を選ぶことができる。