娘が「この人と結婚したい!」と家に連れてきた彼は、娘の父親と同い年だった――こんなストーリーで話題なのは現在放送中のドラマ『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系)。23才長女が51才男性に恋をして周囲が大混乱に陥る話だが、このドラマのテーマにもなっている「年上好き」「枯れ専」は最近よく聞く話。
このドラマの主人公、花澤美蘭を演じる蓮佛美沙子(24才)は「偶然、私自身、(彼氏役の)遠藤憲一さん(54才)や(父親役の)渡部篤郎さん(47才)くらいの年代のかたが大好きなので、『え!? つきあえるの?』と思いました」とコメント。
また三船美佳(33才)は16才の時に、24才年上の高橋ジョージ(57才)と結婚し、日本中をびっくりさせたが、その夫と離婚裁判中の年明けに、恋の相手として報じられた相手が神田正輝(65才)だった。双方は熱愛を完全否定したが、神田は三船より32才も年上だったことから大きな騒動となった。
三船の恋愛や婚姻はさておき、一般に「ファザコンから脱しきれない女性は一定数いるんです」と話すのは、精神科医の片田珠美さんだ。
「女性にとって男性の原型は父親であり、小さな女の子は基本的にお父さんが大好き。通常は成長するにつれて親離れしますが、幼少期に父親の存在があまりに大きかったり、逆に父親が不在で寂しい思いをしたという女性は成人してからも“父の影”を無意識に求めてしまい、お父さん世代に強く魅かれがちです」(片田さん)
お父さん世代――つまり50~60代の約7割は既婚者だ。それゆえ、彼らに恋する女性はどうしても「不倫」になる確率が高くなる。
都内在住のA子さん(28才)は、仕事先で知り合った55才の男性と交際を始めて半年になる。父親と同い年の彼はある日、A子さんにこうしみじみとつぶやいた。
「自分と同世代のバブルを通り抜けた女性は注文ばかり多くて、たいがいのことをしても喜ばないけど、A子はちょっとしたことですごく喜ぶ。それがうれしいんだ」
A子さんにとっても年の差交際は新鮮なことばかり。これまで交際した同世代は、デートでも「家飲み」や「ラーメン餃子」がメーンだったが、55才の彼は一味違った。
「普段なら物怖じして入りにくい高級レストランや雰囲気のいい高級バーも、彼がいい感じでエスコートしてくれます。お金や経験のない同世代より、遊びを知っている親世代のほうがつきあっていて断然幸せです」(A子さん)