地井武男の『ちい散歩』、加山雄三の『若大将のゆうゆう散歩』に続き、4月で丸10年となる散歩シリーズ『じゅん散歩』(テレビ朝日、月~金曜・9時55分~)を昨年9月に受け継いだ高田純次。1月21日には69歳の誕生日を迎えた。
1年前に椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の手術を受けるなど、「軽さ」が売りの高田にも老いは無縁ではない。70歳を目前に、いったい何を思うのか。
「69歳でしょ? 人生で一番スケベな年齢なんじゃない? あっ、体が追いつかないか。でも腰にとっては、『じゅん散歩』はいいね。ロケで1万歩以上歩くから、リハビリにもってこい。街の人と会話をするからボケ防止にもなる。
腰で思い出したけど、入院先の病院の看護師が美人揃いでね。『どうしようかな?』って思ったけど、まさかお尻触るわけにいかないでしょ? そしたら、退院するときに年配の師長さんがオレのところに来て、『高田さんって意外とマジメなんですね』だって。オレ、どうすりゃ良かったの?」
高田純次は、自らを「○○である」と規定したことがない。「俳優」とも「お笑いタレント」とも名乗らない。常に、来た球を打つ。その一瞬に生きているのだ。
41歳の時には、「グロンサン」のCMのキャッチコピー「5時から男」が話題となり、それがそのまま高田の枕詞になった。60歳になると、著書のタイトルから「適当男」という呼び名が定着し、今に至る。