覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)の“処遇”をめぐり、さまざまな意見が飛び交っている。
2月7日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、司会の爆笑問題・太田光(50)とテリー伊藤(66)らが清原の更生を期待する話をしている中で、元国会議員でタレントの杉村太蔵(36)が割って入り、「更生の話は完全に時期尚早」と反論。一般企業ならすぐに解雇されるところを、日本野球機構(NPB)が「永久追放」と言わないことに疑問を呈した。
太田から「更生するなっていうわけ?」と反論され、テリー伊藤からも「永久追放したら清原の行き場所どうすんだよ」と言われるなどスタジオでは完全に劣勢に立たされた杉村だったが、ネット上では杉村を支持する声が圧倒的に多い。このギャップこそが、芸能人と一般人の意識の差のあらわれなのだろうか。
これまで薬物問題を起こした俳優やミュージシャンらが何度捕まっても復帰を果たしていることから、「芸能界は甘い」という指摘は以前からあった。
ASKAが覚せい剤取締法違反で逮捕された際には、和田アキ子がテレビ番組で「皆が皆、復帰すると思わんといてほしい。芸能人が皆やっていると思われるのも嫌やもんね。(芸能界は)甘いと思われると困る」と語っている。そうした発言が出るのも、過去、薬物事件で捕まりながらも芸能界復帰している人が多いからだろう。
「過去にさかのぼれば、薬物事件で有罪になったタレントやミュージシャンは、こんなにもいるのかと驚くほどいます。更正はすべきですが、クスリで捕まっても復帰の道がある、という環境は薬物犯罪の抑止にならないでしょう。ただ、最近はスポンサーや視聴者の目も厳しくなってきており、薬物で有罪になった芸能人が地上派のテレビ局の番組にすぐに復帰できるか、というと難しくなっているのも事実です」(スポーツ紙芸能担当記者)
では、サンジャポで出た清原の野球界「永久追放」は妥当と言えるのか。薬物問題に詳しい弁護士の小森榮さんはこう語る。