日々ネットでは様々なネタが続々と誕生し、人々がああだこうだと議論を展開している。話題の人物の過去発言などは、後から見ると意味深だったりもするが、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、世間を騒がせた自民党若手議員に言及した。
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今となっては貴重過ぎる対談がネットから発掘された。「週刊文春被害者の会」の小物2人、育休宣言不倫で議員辞職・宮崎謙介と、金銭トラブル+男性買春疑惑で自民党を放逐された武藤貴也である。2014年5月に自民党のネット番組「Cafesta」で自民党期待の若手として、内容のないバカ対談を喜々として行っている。
この対談が掲載されたのは「ログミー」というサイトで、動画中継などをどこぞの親切な人がわざわざ文字起こしをしてくれている。記事のタイトルは〈宮崎謙介議員と武藤貴也議員が語り合う「日本の宝探し」〉と〈宮崎議員と武藤議員の下積み時代「びっくりドンキーで励まし合って…」〉の2本である。
宮崎が33歳、武藤が34歳の時の対談だが、読むだけでこんなヤツに投票してしまう有権者もどうよ? と嘆息してしまうではないか。1本目は武藤がひたすら地元・滋賀の名産・鮒寿司、近江牛、鮎、安土城などを紹介するだけである。宮崎に(においのキツい)鮒寿司を食わそうとするくだりがハイライトだ。
〈宮崎:すっぱ。
武藤:もうちょっとリポーターはね、いろんな表現の仕方があるじゃないですか。
宮崎:すっぱい。でもこれはいける。過去ね、だめだったんですよ。
武藤:彦摩呂じゃないあれやってくださいよ、表現〉
どうだ、なんの役にも立たないやり取りだろう。そしてもう一つの対談は、あの「料亭! 料亭!」で知られる杉村太蔵がまともに見えてくるほどである。