芸能

『怪盗 山猫』の菜々緒 違和感ある非悪女役も気になる存在感

菜々緒は悪女役ではなくても存在感がある

 亀梨和也主演で好調のドラマ『怪盗 山猫』(日本テレビ系)。正義感あふれる刑事を好演しているのが菜々緒(27才)だ。菜々緒と言えば、悪女役のイメージが強いが、今回はそれとは真逆の役どころ。違和感を覚えながらも目が離せないと、指摘するのはコラムニストのペリー荻野さんだ。以下、ペリーさんの解説だ。

 * * *
『怪盗 山猫』を見るたびにハラハラしている。といっても、亀梨和也演じる怪盗山猫が心配だとかいうことではない。問題は、菜々緒だ。
 
 このドラマの菜々緒は、警視庁の刑事霧島さくら役。過去に山猫が起こした事件がもとで父親を亡くしているさくらは、仕事については超がつくほどまじめで正義感も人一倍。いつも長い脚を黒いパンツに包み、ロングコートをひるがえして事件現場に直行する。推理力もなかなかで、さまざまな騒動を起こす謎集団ウロボロスについても、悪事を暴露する義賊のように見せているが、「本当の目的は破壊です」と分析。しかし、彼女は山猫を追う雑誌記者で先輩の勝村(成宮寛貴)のことが好きで、彼の前に出る急に女の子モードに。彼が山猫の一味とも知らず、こっそり捜査内容を教えてしまうのである。
 
 ん? 菜々緒が女の子モード? なんなのこの違和感。最初は「何か裏があるのでは」と、さくらのトレードマークになっているメガネの奥をじーっと見つめてみたが、どう見ても本当に恋する女の子モードなのである。そして、そのモードは毎回エスカレートし、ついには、もしも捜査内容を先輩に報告していることがバレて刑務所に行くことになったら、出所後、先輩と小さな喫茶店をして…などと勝手な将来設計まで語りだしたのだ。

 菜々緒が将来設計!? またまたすごい違和感。なんたって、菜々緒といえば、今や天下の悪女女優。蹴る、殴る、刺す、埋める。なんでもござれで突進してきた女優である。先日出演した『しゃべくり007』でも、「悪女は演じて超面白い」「好かれたくてこの仕事をやってるわけじゃない」ときっぱり。くりぃむしちゅー有田哲平らに「カッコいい」「一流だ」と感心されたばかりではないか。

関連記事

トピックス

江口容疑者と自宅
《16歳女子高生の遺体を隠し…》「6人家族だけど、共働きのご両親が不在がちで…」江口真先容疑者(21)が実家クローゼットに死体を遺棄できた理由
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走 “一管理職の職責を超える\\\"心労も
NEWSポストセブン
濱田淑恵容疑者の様々な犯罪が明るみに
【女占い師が逮捕】どうやって信者を支配したのか、明らかになった手口 信者のLINEに起きた異変「いつからか本人とは思えない文面になっていた」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
「スイートルームの会」は“業務” 中居正広氏の性暴力を「プライベートの問題」としたフジ幹部を一蹴した“判断基準”とは《ポイントは経費精算、権力格差、A氏の発言…他》
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン