NHK大河ドラマ『真田丸』を盛り立てる女性たち。戦に疲れた男たちを癒し、ときには叱咤。そして、手のひらで操る高等テクニックの見せる彼女たちの行動や言動には、私たちにも役立つヒントがたくさんある。今回は、そんな真田丸に登場する3人の女性の「愛され術」に注目した。
草笛光子(82才)熱演の祖母・とりの毅然さと、天真爛漫さがある高畠淳子(61才)演じる母・薫、その性質を併せ持つのが真田昌幸(草刈正雄・63才)と薫の娘で信繁(堺雅人・42才)の姉・松(木村佳乃・39才)だ。
家族のために、人質になると言ったとりに対し、夫をかくまい、一緒にいるためなら松は人質にもなる人だ。そんな松の魅力を家族問題を専門とするカウンセラー・高橋愛子さんはこう語る。
「家族から愛され、大事にされてきた松さんは、自分だけではなく、周りの人も幸せにならないと嫌なタイプです。
第5話で、彼女は信長の人質になりますが、それも夫を守りたいが故の行動ですし、人質として暮らす安土城に、明智の軍勢が攻め入ったときも、他の人質を置いて逃げることはしませんでした。
夫に大事にされていないと不平不満を言うのではなく、松さんのように“自分は夫から大事にされ、愛されている。だからこそ、私もこの人を愛している”と自覚すれば、心に余裕が生まれ、他人にも親切にできるのです」