「夢の世界だった」──五郎丸歩選手(30才)は、オーストラリアの芝の上でノーサイドの笛を聞くと、こう感慨に浸った。五郎丸は現在、豪州のチーム「クイーンズランド・レッズ」の一員として、世界最高峰のリーグ「スーパーラグビー(以下、SR)」に参戦中。その初戦となる2月28日の試合で公式戦デビューを果たし、得意のキックで見事に初得点も記録した。
2月上旬、五郎丸は単身、夏真っ盛りの豪州・ブリスベンに渡った。
「チームの本拠地があるここで家族4人での生活を始めています。到着直後はホテル暮らしでしたが、すぐに家族で住む家を見つけたようです。レッズとの契約はまず1シーズン、向こうへの滞在も約6か月。五郎丸は何より家族との時間を大切にしたいという思いが強く、家族と長い時間を過ごせるオーストラリアのチームを新天地に選んだんです」(スポーツ紙記者)
実は、今シーズンから初めてSRに日本を本拠地にするチーム「サンウルブズ」が加わった。にもかかわらず、五郎丸が豪州のチームを選んだ理由は「家族」だった。
「五郎丸さんは男の子が2人の4人家族。上の子は小学校に入学する年齢で、下の子はまだ幼稚園に上がる前です。奥さんは学生時代からのつきあいで、吹石一恵さん似のすごい美人だと評判です」(ラグビー関係者)