また、原油相場については石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアは、20日にも原油の生産調整を検討する会合を開く方向である。産油国会合の開催時期をめぐり不透明感が広がる状況から強弱感が対立し、1バレル40ドル回復目前で足踏みをしている。ただし、週末にかけて会合への期待か高まり、節目の40ドルを超えてくるようだと、商品市況全体への波及がみられる可能性がある。
日経平均は価格帯別出来高では16900-17100円レベルで膨らんでいる。これをクリアしてくると、18900円処までは比較的薄いため、節目の18000円は通過点となる可能性がある。一目均衡表をみると、雲下限に上値を抑えられる可能性が高そうだが、遅行スパンは上方転換シグナルを発生させてくる可能性が高まっている。雲上限は18014円辺りから週末には17440円辺りまで切り下がるため、一気に突破してくる可能性はある。日銀会合後は期末要因から配当志向の物色のほか、期末株価に対する思惑が高まりやすいところでもある。トレンド転換への期待感も高まる展開を意識しておきたいところである。
その他、経済イベントでは14日に1月の機械受注、15日に2月の米小売売上高、16日に2月の訪日外国人客数が発表されるほか、中国全人代が閉幕する。17、18日にEU首脳会議が開催される。