世の中のオバさんたちに健康かつ美しく生きていくために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス。今回は“自分の息子世代か、それよりさらに若い男子”を応援するオバさまがた、“オバロリ隊”ついて語ります。
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皆さま、ご機嫌よう!
突然ですが、“オバロリ”をご存じですか? ロリとはロリータファッションの略で、過剰なフリルやレースをあしらったドレスなど、少女趣味な服装(コスプレ)を好む女性のことです。
1980年代に大きなブームを迎えたのですが、その時、少女だったかたも、今や50代になり、オバロリと呼ばれるようになりました。個人的にはロリータ服が似合うのは10代までだと思いますが、実際、今のロリータ界でも20代はオバさんと見られていて、20代後半ともなれば、オバロリなのだそう。
なぜなら、明るい色の髪もファンデーション濃いめのメイクも、ロリータファッションは、老けを哀しいほど、強調させてしまいます。できれば20代になったら娑婆(普通の世界)に戻って、大人の魅力を見せてほしい。ましてや、40代、50代の女性は…。
と、前置きが少々長くなりましたが、今回、私が注目しているオバロリは、ファッションの話ではありません。
ここ10年前くらいの頃からでしょうか? アラフィフのマダムたちが堂々と、「私、◯◯が好き」と口にできるようになったのは。今や若い男性アイドルグループのコンサートでは、女子高生の数に迫る勢いで、オバさんたちの黒っぽい群れがうごめいています。
思い出していただきたいのは、10年か20年、いえ、もう少し前。女子高生などを好む男性を「いやね、ロリコンって」と蔑むような目で見ていませんでした?
数年前なら、AKB48を応援するオジさんたちも、女性からは少し不思議な目で見られていたものです。