“ビーチの妖精”ともいわれるビーチバレーの新星・坂口佳穗(20)は練習中、笑顔を絶やさない。沖縄合宿では、砂浜でのランニング、フィジカル強化のためのサーキットトレーニング、どんなに辛いトレーニングでもいつも明るく取り組む。
ビーチバレー歴はまだ2年と浅いが、「これからグングンと上るしかないですからね」と前向きだ。このポジティブさが最大の魅力だ。
実際、スパイクの威力や正確性、レシーブでの足さばきなど、選手としてのスキルは日毎に向上している。五輪出場経験のあるコーチの瀬戸山正二氏は、「昨年と比べて、ようやく本物のビーチバレー選手になってきた」と目を細める。
今年は鈴木悠佳子(28)とペアを組み、故郷・宮崎で9月に開かれる「霧島酒造オープン」での優勝を目指す。4年後の東京五輪では、代表入りにも期待がかかる。
◆坂口佳穗(さかぐち・かほ):マイナビ/KBSC所属。1996年3月25日生まれ。宮崎県出身。身長172cm、体重58kg。小学1年生からバレーボールを始め、9年間プレー。父親がアトランタ五輪に出場した瀬戸山正二氏と知り合いだったことからビーチバレーに出会い、大学入学と同時に本格的な競技生活をスタート。昨年の成績はJBVサテライト横浜大会でのベスト8が最高。
撮影■佐藤佑一
※週刊ポスト2016年4月8日号