今、最も注目されている若手俳優の一人、菅田将暉(すだまさき・23才)。昨年は4本の映画に出演したが、今年はもっとスゴイ。人気コミック原作の『暗殺教室~卒業編~』(3月25日公開)、柳楽優弥(25)との共演が話題の『ディストラクション・ベイビーズ』(5月21日公開)、言わずと知れたビッグタイトル『デスノート 2016』(10月29日公開)など、出演本数は9本にのぼる。主演は『セトウツミ』(7月2日公開)と『溺れるナイフ』(今秋公開)の2本(ともにW主演)だけだが、すべての作品に主要キャストとして名を連ねている。
最近は映画以外にも、ドラマやバラエティー、CM出演などにも引っ張りだこの菅田。いったい彼の何が人をひきつけているのか。6年前から女性誌などで菅田を「ネクストブレイク俳優」に挙げていたイケメン評論家の沖直実さんはこう語る。
「菅田さんは10代の頃から妙に色気があって、『このまま成長したらどんな役者さんになるんだろう』と思わせる魅力がありました。彼の長所はなんといっても圧倒的な演技力です。『海月姫』では女装男子、『ごちそうさん』では丸刈り頭の昭和男子、『そこのみにて光輝く』ではチンピラ風の青年などと、変幻自在にどんな役でもこなしています。
ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストにも残ったように、ルックスももちろんいいのですが、超イケメン揃いの芸能界の中では、やんちゃで可愛いベビーフェイスの役者さんというポジションでしょうか。愛嬌があるので、同性からも好かれやすい顔立ちだと思います。
いろんな役をこなすには、演技力が第一ですが、『イケメンすぎない』というのもポイントです。たとえば福士蒼汰さんのような王子系のイケメンに殺人犯や病的な役をさせるのは難しいと思います。でも菅田さんは違うタイプなので、どんな役でも演じることができます。『共喰い』の濡れ場シーンも、他のイケメン俳優だと難しかったのではないかと思います」(沖さん・以下「」内同)