3月26日、映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』初日舞台挨拶が行われ、同作に出演する黒木華、綾野剛、ミュージシャンのCocco、そして岩井俊二監督が登壇。冒頭の約5分間、綾野は作中に登場する「ねこかんむり」で顔を隠して登場し、会場を驚かせた。
同作は、香港・台湾での先行公開で大ヒットを記録中の話題作。舞台挨拶では、綾野の作中での役柄である「なんでも屋」という役柄を演じるだけに、岩井監督から急遽進行役を依頼される一幕も。
同作は、黒木演じる派遣教員・七海がSNSで出会った男と結婚するもすぐに男の浮気が発覚してから人生が転換する。なんと、男の母親から逆に浮気の罪をかぶされて家を追い出されてしまうのだ。
七海は友人が少なかったため、なんでも屋の安室(綾野)に元々結婚式の代理出席をしてもらい彼とは知り合っていた。家から追い出され、窮地に追い込まれた七海は安室から次々と奇妙なバイトを斡旋される。その中には、オーナーが外遊中の間屋敷を管理する月給100万円のバイトもあった。この屋敷には、Cocco演じる真白がすでに住んでいて――という、「人並み」に生きていた女性が色々な出会いと経験を通して生まれ変わっていく現代版「女の一生」だ、
舞台挨拶では4人揃って「ねこかんむり」をかぶるなど、終始和気藹々とした雰囲気だった。岩井監督の大ファンだったという黒木は、撮影の間中「幸せな時間でしかなかった」とその日々を振り返った。
撮影■小彼英一