離婚したいのに、できない──子連れ別居から4年もの間、夫とすったもんだしていた宮沢りえ(43才)。3月にようやく離婚できたことを報告したが、離婚そのものよりも、FAXに記されたりえの署名に話題が集まっている。実に個性的というか、ユニークな「宮沢りえ」という署名だったのだ。
「イメージ的に達筆な字を書くと思ってたからショック」「どれだけ顔やスタイルがよくても、字が汚いと一気に萎える」「味がある字」…など、インターネット上にはさまざまな声が上がっている。
しかしりえの字には、芸術性が認められており、彼女の一筆書きイラストはファッションブランドに起用されたこともある。それがここへきて、なぜ騒動を巻き起こしてしまったのか? 美しい文字のプロ、書道家のさおりさんはこう見る。
「宮沢さんは空間をきれいに出した、大変読みやすい字を書かれます。読みやすい字は美文字の基準のひとつです。それなのに世間から否定的な意見が出たのは、“年齢の割に字がカジュアル”ということに尽きると思います」
また現代礼法研究所代表の岩下宣子さんは言う。
「マナーの基本は、相手を不愉快にさせないこと。読む人に違和感を与えない、好感を持ってもらえるような文面や文字を考えねばなりません。ですからフォーマルな場面には楷書、がマナー。いくら達筆なかたでも、行書や草書は避けるべきです」
さてこの騒動、冷や汗をかきながら見ている人も少なくない。
「他人事とは思えないですよ。学生時代はまじめな字よりギャル文字がかわいいといわれていたのに、今はこの字のせいで、勤務先のお客様から“領収書を書き直せ”と本気で叱られますから…」(43才・パート女性v)