小学生マジックブームの引き金となり、「てじなーにゃ!」の掛け声で知られる、イリュージョニストの山上兄弟(兄:佳之介21才、弟:暁之進20才)。20代になった2人は、アイドル並みのルックスにアニメなどの衣装を身につけて、ネットを中心に注目を浴びている。コスプレを始めたきっかけや、手品界の裏話などを、2人に語ってもらった。
――ネットではコスプレ姿が話題です。そもそも始めたきっかけは?
佳之介:高校生の時に文化祭でコスプレをしたのがきっかけです。いろんなキャラクターになれて面白いなって。初めはオリジナルで、『不思議の国のアリス』の白ウサギ風の格好をしました。
暁之進:ぼくは高2くらいのときに、佳之介に巻き込まれました。期末テスト前日とかに言われるので迷惑なこともあったんですけど、最近は楽しくやっています(笑い)。
佳之介:コスプレをしたおかげで、ゲームやアニメの仕事をいただくことが増えてきました。
暁之進:2人とも男だったら話題にならないかもしれませんが、佳之介は女装もするので。
――コスプレ写真集を自費出版で、500部作ったそうですね。
佳之介:2年前ですね。ぼくらのイベントなどで販売して完売しました。漫画家の雪広うたこ先生が「誰か『魔界王子』のコスプレやってもらえないかな」ってTwitterでつぶやいているのを見つけて、「じゃあやっていいですか?」って連絡しました。
暁之進:出版社まで出向いて、編集者の方にもご挨拶して許可をいただいたので。今まで撮ったものもまとめて写真集を作ったという経緯です。
――ネットではイケメンに成長したと話題になっています。
暁之進:ありがとうございます。えっ、ぼくのことじゃなくて?(笑い)
佳之介:フォトショップマジックです。暁之進はカラーコンタクトが入らないので、瞳の色を変えたり、炎のエフェクトをつけたり、肌をつやっとさせたり。編集技術は高くなりました。
合成もします。燕尾服を着て写真を撮った時に、自分はこっちの顔がいいのに、暁之進はこっちの顔がいい。よし、顔を移植しようって。
暁之進:その写真のぼくの顔は、コラージュです。コラ之進です(笑い)。
――子供の頃と比べて仕事が少なくなったそうですが、当時とどれくらい違いますか?