「腰痛、ひざ痛、肩こり、頭痛、疲労感、ストレス、不眠など血流不足が原因で引き起こされている症状は良くなるでしょう。血流たっぷりは酸素や栄養を十分に行き渡らせるので薄毛や抜け毛にも効果が期待できます」
蔡内科皮膚科クリニックの蔡篤俊院長も血流がめぐるようになれば、重篤な病気にも効果が表われるのではないかと指摘する。
「50代半ば以降になると東洋医学で滞った血をいう「お血」が内臓の外にある結合組織に溜まってしまいます。血流の停滞は疾病の原因となります。血流を良くすることで、多くの病気の予防、改善効果が期待できます。
免疫力も高まるため、各種がんにも効果が出ます。免疫力が上がれば、がんになる前の異常になった細胞を殺すことができるからです。
脳に運ばれる酸素と栄養が増えれば、認知症予防にも効果がある。さらに、血流がよくなるということは、血管の閉塞、狭窄が起きにくくなるということ。それらが原因で発生する脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立つはずです」
まさに目からウロコの「血流たっぷり」の新常識。長生きするためにも早速日々の生活を見直したい。
※週刊ポスト2016年4月29日号