【トイレは前足で覚えさせる】
同プロでまず覚えさせるのは、トイレの仕方だ。
「トイレは、一度覚えさせたら一生ものです。ネコはトイレの時に砂をかく習性があるので、前足を持って、砂をかくしぐさをさせて、“ここがトイレだ”と覚えさせます」(北村さん)
ネコにとって理想的なトイレ空間について、東京猫医療センター院長の服部幸さんは以下のように語る。
「排泄のあと、砂をかけても飛び散らないよう、トイレのスペースはネコの頭の先からお尻までの長さの約1.5倍がベター。においがこもらない屋根のないものを。ネコは非常にきれい好きなので、エサは基本的に、トイレと離して」
トイレの場所は、窓際など消灯しても真っ暗にならない場所に設置するといい。
【ネコは高いところと快適な場所が好き】
「ネコは、家の中でいちばんいい場所を知っています。彼らがリラックスできる家というのは、人間にとっても最適な場所。そんな理由で住宅メーカーのCMでネコが多く起用されています」(北村さん)
『ZOO』にはネコたちが遊べる3畳ほどの部屋にキャットタワーが設置され、そこに登ったり、その上で眠ったりしていたが、個人宅で飼う場合も、以下のような工夫が必要だと服部さんは言う。
「ネコは野生だった時の習性で高いところを好みます。キャットタワーがあればベストですが、なければカラーボックスなどの家具を階段状に配置して、上下運動ができるようにして。窓の近くに高い場所を作ると、外の景色が眺められ、ネコも気分転換になります。爪とぎは専用のものを用意し、電気コードは感電防止カバーをかけることも忘れないで」
※女性セブン2016年5月5日号