4月から新編「大坂編」に入り、視聴率好調のNHK大河ドラマ『真田丸』。三谷幸喜・脚本が描く個性豊かな武将たちのキャラクターも魅力だ。戦乱を生き抜いた彼らの「末裔」たちを訪ね歩いた。
上杉邦憲氏(73)は、上杉謙信から数えて17代目。邦憲氏の母は徳川家17代目・家正の次女だ。戦国時代なら驚きの“政略結婚”だが、現在の両家は堅苦しい関係ではないようだ。
「徳川家18代目は私の従兄弟です。たまに一緒に酒を飲む間柄なんですよ」(邦憲氏)
『真田丸』では上杉と徳川が対立を続ける中で、“真田家が誰につくべきか”と右往左往するのが序盤の醍醐味だった。その上杉・徳川が酒を酌み交わすとは時の流れを感じさせる。
邦憲氏の従兄弟にあたる徳川宗家18代目当主の徳川恒孝氏(76)は学習院大学を卒業後、日本郵船に入社し副社長などを歴任した。
退任後は徳川記念財団を設立し、理事長に就任。現在は徳川の当主として講演活動などを行なうほか、家康の命日である4月17日には久能山東照宮の御例祭、5月17日には日光東照宮で行なわれる例祭に参加するのが年中行事だという。
※週刊ポスト2016年5月6・13日号