ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世の中のオバさまが美しくおしゃれに生きられるためにアドバイス。今回はいかにして着やせや小顔にするかについて解説してもらいました。
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皆さま、ご機嫌よう! ふと気がつけば5月。衣替え、薄着の季節がやってきました。毎年、この季節になると、「今年“も”ダイエット間に合わなかったわ」と嘆くあなたのために、今回は植松メソッドによる着やせテクニックを伝授いたします。
結論から申し上げますと、着やせテクの鉄則は、インナーとボトムの色を揃えることにつきます。
たとえばカーディガンにTシャツ、パンツのコーディネートをするといたしましょう。白いカーディガンに黒のTシャツ、黒のパンツを合わせると(ボタンは留めないのよ)、カーディガンから覗く黒のTシャツとパンツが、細長いIラインを描きます。
このIラインが、着やせ、さらには脚長で高身長に見せる効果を生むんです。アウターとインナー(+ボトムス)の色合わせは、メリハリがあるほうが効果的で、色もの(白も含む)のアウターに、ダークカラー(黒が最強)のインナー(+ボトムス)がつきます。
ダークカラーの候補は、焦げ茶やチャコールグレーなどもありますが、カラーコーディネートに失敗すると、老け感を強調したり、清潔感を損ねたりするので要注意です。そんな危険を冒すくらいなら、高度な色合わせのテクニックのいらない黒を選んだほうが安心。濃いネイビーもいいですよ。
ポイントは前開きの羽織りものを、前を開けて着ること。たとえば、白やベージュのカーディガンに紺のカットソーとデニムパンツ。あるいは黒のワンピースに白のカーディガンなど。簡単でしょ?
私もファッション業界で仕事を始めて長い時間を過ごしましたが、この着やせテクニック以上に効果のある方法は発見しておりません。
もう少し高度なテクとしては、カーディガンの真ん中あたり(みぞおちより下)のボタンを2~3個留めて、上半身にXのラインをつくる、という方法もありますが、こちらはバストの大きな人にはお勧めできません。