1966年の放送開始から50年、ついに初回放送から出演を続けていた唯一の“生え抜き”が引退する。『笑点』(日本テレビ系)の5代目司会者を務めてきた落語家の桂歌丸(79)が5月22日の放送を最後に、体調不良を理由に同番組から引退することを発表した。
本誌は前号で〈円楽が暴露した『笑点』歌丸「降板近し」の病状〉と三遊亭円楽(66)がテレビ番組で緊迫する歌丸の病状を「暴露した」と報じたばかりだったが、どうもその円楽が「後継者」となる6代目司会者の“筆頭候補”のようだ。日テレ関係者がいう。
「笑点の視聴者は変化を嫌うので、リスクを伴う外部からの司会者招聘はとてもできません。昨年、歌丸師匠がお休みだった時期も今のメンバーで順番に司会を回していました。中でも毒舌キャラで番組の“顔”である円楽師匠が抜きんでている。最年長は林家木久扇さん(78)ですが、代理で務めた司会ぶりを見る限り、キャラ的に厳しいでしょう(笑い)。逆に円楽さんは司会をそつなく務めたことで、評価を上げた」
歌丸の引退発表を報じた2日の『スッキリ!!』(日本テレビ系)では、「あれっ、もう円楽が次の司会に決まったの?」とお茶の間に錯覚させるような演出があった。歌丸が次の司会者への言葉として「決して、暗い話題に触れるな」と語ると、若き日の映像として歌丸と円楽のやり取りが流れた。
会見の様子に戻っても、円楽が涙声で「笑点を通じて、時々『生きてるか~?』って信号送りますから。そしたら『生きてるよ』と言ってください」と話す姿が。なぜか円楽とのシーンばかりが映るのだ。さらに街頭アンケートでは明石家さんまやビートたけしといった現実味のない大物の名前が挙がり、それがかえって「円楽しかいない」という空気を醸し出していた。