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北朝鮮の影のナンバー2 金正恩実妹が権力掌握の可能性は

 その後、与正氏は正恩氏の各所視察に公然と随行するようになるなど、みるみる存在感を高めていく。今年1月に北朝鮮から長距離ミサイルが発射された当日には、正恩氏とともに発射現場を視察したと報じられており、核・ミサイル開発にも関与していると指摘する向きもある。

 ちなみに、昨年10月からおよそ3か月間、与正氏の消息がプツリと途絶えたが、その間、「結婚→妊娠」したのでは? と噂された。相手は正恩氏の側近である崔竜海(チェリョンヘ)氏の息子だとか、一般人の科学者、大学教授など、さまざまな情報が錯そうしている。しかし、真相は結婚の事実自体も含めて藪の中だ。

 さて、党大会での指導部抜擢は見送られたとはいえ、今後、与正氏の立場はどうなっていくのか。

「正日氏が妹の金慶喜(キムギョンヒ)氏を党書記や政治局員に引き上げ、“彼女の言うことはオレの言うことだと思って受け止めろ”と党内で絶大な信頼を置いていたのと同じく、正恩氏が唯一心を許せるのは、血の繋がった与正氏だけ。正男(ジョンナム)氏や正哲(ジョンチョル)氏の男兄弟は政権に興味がありませんからね。

 今後も兄妹の関係はより強固になっていくでしょう。健康問題などで正恩氏に万一のことがあれば、与正氏が政権の中枢に躍り出て重要な政策を決定するようになる可能性は十分にあります」(前出・辺氏)

 韓国メディアは与正氏のことを「パワーレディー」と表現するが、いずれ北朝鮮で“女帝”が誕生する時代がやってくるのだろうか。

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