元夫の公判の一方、元妻はポジティブに生きる決意
紺色のスーツに白のワイシャツ、髭は剃られ頬はこけている。
──家族に対してはどう思いますか。
「2人の息子には、本当に申し訳なく思います…」
──覚せい剤の使用は、離婚が理由ですか。
「それも1つの理由です」
うなだれながら、ぽつりぽつりと話す姿は、“番長”のイメージから遠い。5月17日、東京地裁で清原和博被告(48才)の初公判が開かれた。2月2日に覚せい剤取締法違反で逮捕されて以降、公の場に姿を見せるのは105日ぶり。法廷での肉声を聞こうと、20人の一般傍聴席を求めて3769人(倍率188倍)が列を作った。
果たして法廷で語られた清原の言葉は、元妻の亜希(47才)と2人の子供への未練に溢れていた。
「ひとりきりという寂しさやストレスに耐えきれなくなり、衝動的に(覚せい剤を)使ってしまいました。家族と会えない自分の状況や、薬物使用の噂などがあって…」
「子供に会いたいっす。会って、謝りたいです…」
全国紙記者が語る。
「逮捕前から、清原は亜希さんにだいぶ執着していました。“あいつが子供を会わせようとしない”とか“おれの貯めた金を使い込んでる”とか…。悪口も多かったですが、一方で“離婚が何よりもショックだった”と未練も大きい様子でした。彼のそうした心境が、法廷でも吐露された形でした」
元夫が逮捕されて以降、ファッション誌のタイアップ企画が相次いで消滅するなど、傷心の日々を過ごした亜希。3月には清原姓を捨ててモデル名を「亜希」に改名し、イチからの再出発を余儀なくされた。