舛添要一東京都知事(67才)の政治資金私的使用疑惑について、ある都庁職員が深い溜息つきながらこう話す。
「もう1万件は超えたのではないでしょうか。あの会見以降、苦情の電話が鳴りっぱなしで、週明けに休みをとっていた職員でも、どうにか出てきてくれないかと頼み込まれた人もいるほどです。ただね、こう言ってはなんですが、政治資金の公私混同問題は、都知事になる前の話ですし、正直、われわれ都庁職員には答えられないんですよ。それを相手に伝えると、もう怒りのボルテージが上がって、上がって。受話器を耳から離しても声が聞こえてくるぐらいの大声で怒鳴られるんです…」
舛添氏をめぐるクレーム電話は、3月に高額な海外出張費が問題になってから鳴りやむことはなく、むしろ日に日に急増しているという。
「こういう疑惑を持たれるということは政治家として誠に恥ずかしい。これからはいままで以上にしっかり働く」
5月13日、東京都庁の定例会見で、一連の疑惑・騒動について謝罪した舛添氏。政治家としての責任をどう考えるかとの問いに、時折薄笑いを浮かべながらもはっきりした口調でそう答えたものの、日本中から集中砲火を浴びた。都民はもちろん怒り心頭だ。
「返金すればいいという問題じゃない。都政がこんなにも軽んじられていることに衝撃を受けました。正月の家族旅行で会議をしたって、子供もいる部屋ですよね? 日にちもなかったし、重要な会議だっていうなら、なおさら変な話ですよ。しかも2年連続って…」(東京・45才・派遣)
「近所で回転寿司食べながらって、いったいどんな会議だったのかしら? 海外出張にはファーストクラスで行って、スイートルームに泊まらなければいけないほど、都知事の仕事は重要だっていっているのに、なぁ~んか矛盾だらけ」(東京・52才・主婦)