国内

59才女性記者体験 歌舞伎町で熱視線を集めるネオホストの技

ホストに囲まれるオバ記者

 今、歌舞伎町で熱心線を集めるネオホストたち。雑誌『女性セブン』の記者・オバ記者(59才)がホストクラブ『SENSE TOKYO(センストウキョー)』に潜入してきた。以下、オバ記者のリポートだ。

 * * *
 こう見えてオバ(59才)は20代の後半、つまり今から30年前から新宿・歌舞伎町のホストクラブに足を踏み入れている。

 時はバブル華やかなりし頃、ホストは黒いスーツ下からサラリーマンの倍以上の襟高のシャツを着て、わが世の春と歌舞伎町をのし歩いていた。

 バブルと無縁のライター生活を送っていたオバだったが、それでも仲よくなったホステスから「同行して」と頼まれたり、ホストに入れあげたバブリーな女友達に「誕生日祝いしてあげる」と連れ込まれたりした。

 バブルが崩壊した1990年代、極楽鳥のように髪の毛を逆立てた20代のホストが、40代のオバに聞く。

「休みの日とか、何しているんですか?」
「どんな音楽が好きなんですか?」

 1時間、数万円のお金をふんだくるための会話がこれかい。それだけではない。客も使うトイレで「一、ホストたるもの、客に惚れてはいけない。二、ホストたるもの、客にお金を使ってよかったと思わせなければならない」と、ホストに対する“訓示”の張り紙を見たことがある。

 帰り際、「ぼく、頑張りますから、応援してください」とささやくホスト語を翻訳すると、「お金、使って」に尽きる。

 そして2016年、今回も、店に向かうオバは内心、「どーせ、ネオだの何だのいっても、楽して女から金ふんだくろうというホスト根性は変わらないって」と毒づいていた。だとしても、オバもアラカン。20代の赤の他人の男に説教するのだけはやめようと、心に決めていた。

 ネオホストとは、従来のホストが髪は筋盛りにダークスーツという夜のにおいをさせているのに対して、ネオ(新しい)という名がつく通り、髪形もナチュラルで、ファッションもカジュアル。客層もこれまでホスト未経験の一般OLや主婦、おしゃれに敏感な男性客もいるという。

 最近では、5000円ほどで彼らを体感できる主婦ツアーなどもあり、話題となっている。今回オバが向かったのは『SENSE TOKYO』。『白熱ライブ ビビット』(TBS系)や『有吉ジャポン』(TBS系)などでも特集されたことがある人気店だ。

 店に入ると、通路の両側は、鏡張りの壁に横文字がビッシリ。広いフロアにたどりつくまで、ところどころ床に微妙な段差がある。「ちょっとぉ~、これじゃ中高年は転倒するよ」と言おうとしたが、声が出ない。出迎えてくれた社長の櫻遊志くん(28才)の不思議さに圧倒されたからだ。

「櫻遊志です。よろしくお願いします」

関連キーワード

関連記事

トピックス

急逝した俳優の西田敏行さん
晩年は病魔と闘う日々だった西田敏行さん「どう命をたたむか毎日考えている」「死を考えることが幸せ」東日本大震災で紡ぎ出された独特の死生観 
女性セブン
近藤真彦×三原じゅん子 還暦を迎えた2人のスペシャル対談!
【対談・近藤真彦×三原じゅん子】“金八”時代を振り返る「生徒役の中でもずば抜けて美人で“あのにおい”にやられてしまった」
女性セブン
シャンパンファイトでクレイトン・カーショー投手と肩を組んで満面の笑みの大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、初のポストシーズンで“感情爆発”シーン カーショーと肩を組み満面の笑み、カメラに向かって大口を開けてニコニコ顔も 
女性セブン
経営者の”ズンちゃん”ことズオン・ティ・ミン・ホン容疑者(28)。20代にしてやり手の女社長だ
《ベトナムガールズバー摘発》28歳美人社長”ズンちゃん”はクルーズ楽しむほどの羽振り アオザイ着たキャストの“おねだり営業”で4億円以上売り上げ
NEWSポストセブン
どんな内容なのか?(元テレ東・池谷実悠アナのファンクラブサイトより)
元テレ東・池谷実悠アナ、月額2.7万円「超高額ファンクラブ」のスゴい特典内容 会員の名前を呼ぶ「メッセージ動画」も
週刊ポスト
旧5人のメンバー。左から石崎琴美、吉田知那美、吉田夕梨花、鈴木夕湖、藤沢五月(時事通信フォト、Loco Solare)
《消えたロコ・ソラーレ功労者の現在》“切実な事情”でチームを去ったメンバーがカーリング離れて「病院勤務の専属職員」に転身
NEWSポストセブン
新築で購入時は何の問題もなかった(イメージ)
「隣人ガチャ」にハズレたタワマン住人の嘆き 「中国人が10数人で暮らし始め…夜は大きなカラオケ音が…」転居を決めるまでの顛末
NEWSポストセブン
10月17日、東京・世田谷区の自宅で亡くなった西田敏行さん
誰からも愛された西田敏行さん 大御所然としたところはなく誰に対しても物腰柔らか「ご近所さんから講演を頼まれてもふたつ返事でOK」 
女性セブン
失踪報道が出たピーコ
《おすぎとピーコの老老介護その後》荒んでいった生活…ピーコさん「おすぎとは違う施設に」と望んだ理由
NEWSポストセブン
自分の代わりに市川團子(左)をテレビに出したい思いも強いという
テレビから消えた香川照之が注力する息子・市川團子の“マネジメント” 「テレビに出したい」父と「歌舞伎と学業に専念したい」息子のすれ違い
週刊ポスト
息子を遠くで見守った
「とんでもない運動神経」慶大野球部・清原正吾秘話 父・清原和博氏の逮捕、断絶を乗り越えた先に…入部挨拶を父は遠くで見守った
週刊ポスト
急逝した俳優の西田敏行さん
西田敏行さん急逝 外出中に一報を聞いた妻は「自宅にいれば…」と憔悴 来年1月期にはドラマ出演も決まっていた 
女性セブン