舛添氏が絵画財テクの参考にしているのが、東京・渋谷にある山種美術館を設立した山種証券(現・SMBCフレンド証券)創業者の山崎種二氏の逸話だ。

 贋作ばかりを買わされていた山崎氏は日本画家の横山大観から「生きている画家の絵を買えば偽物を掴まされない」と忠告を受け、前途有望な若手画家の作品を収集したことで、現在では高額作品ばかりの大コレクションを揃えることができたという。

〈私もまだ有名ではない、ある台湾人画家の絵を購入し、議員会館に飾っています。今後、価値が上がっていくのを期待しています。そのほか、パリの留学時代に知り合った画家の絵もたくさん購入しています〉

 舛添氏は13日の会見で「海外の方と交流を行なう際に、書や浮世絵などをツールとして活用する」「国際交流で使うものと自分のコレクションとは明確に分けている」と語ったが、2005年当時に議員会館に飾っていたというこの台湾人画家の絵はどちらなのか。政治資金使用の有無や保有状況などを問い合わせたが、「お答えできません」(都庁政策企画局)との回答だった。

※週刊ポスト2016年6月3日号

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