東大生のイメージというと、高校時代は誰よりも机にかじりついて勉強をしていた…といったものではないだろうか? しかし、イマドキの東大生は少し違うよう。親の役割は子供の「学びたい」というモチベーションを上げることとする子育ての論調も少なくない。
そして、「いや、むしろそれだけが親の役割」と言うのは、今年、東大理IIIに入った針間貴己くん(19才)だ。
彼は、試験難易度が都内でいちばん高いといわれる、中高一貫の男子高校『筑波大学附属駒場中・高等学校』(通称:筑駒)出身。偏差値90を叩き出したエリートだが、いかにもながり勉タイプの東大生(いか東)ではなく「本田圭佑」に憧れるイマドキの東大生(イマ東)。
「遊び、遊び、遊び、勉強」という割合のチャラい毎日が話題を呼び、『バイキング』(フジテレビ系)に何度も登場。辛口MCの坂上忍(48才)からは「東大生がコミュ障を克服しちゃって、最強じゃん!」と絶賛された強者だ。
開業医の父と専業主婦の母に、東大合格のためにしてもらったことを聞くと、「ありません」と叱られてしまった。
「だいたい高校生にもなって親に頼ろうなんて間違ってますよ。勉強は自分でやらなきゃ意味がないですから。大学受験なんて人生に比べたらはるかに簡単な練習問題です。人生の目標をどう達成するかは難しいけれど、受験は受かるか落ちるかの2択。そういう意味では、人生よりもはるかに単純なことですよ!」
そう話す針間くんの目標は、シリコンバレーで医療のベンチャー企業を立ち上げること。その「目標」ができたのは5才の家族旅行で貧富の差を目の当たりにしたからだという。
「シンガポールとドバイとケニアに行ったんですよ。その時ケニアの貧しさにハッとさせられました。ぼくみたいな子供にクッキーを恵んでほしいって言うほどに…。その原風景が目標への思いを高めています」(針間くん、以下「」内同)