昨今、長く“番組の顔”を務めた大物司会者が相次いでマイクを置いている。最近では『笑点』(日本テレビ系)の桂歌丸、『報道ステーション』(テレビ朝日系)の古舘伊知郎、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のタモリなどである。その一方で、その座を盤石なものとしている大物司会者もいる。
筆頭に挙げられるのが『徹子の部屋』(テレ朝系)の黒柳徹子(82)である。本人は2026年の番組50周年まで続投に意欲を示し、「局としても最大限サポートする」(テレ朝幹部)意向だという。
日立の1社提供による長寿番組『世界ふしぎ発見!』(TBS系)の草野仁(72)も「日立の信頼が厚い草野を代えれば、スポンサーを降りられるかもしれない。交代などあり得ない」(TBS関係者)そうだ。
膀胱がんの手術から、わずか1週間で復帰した『とくダネ!』(フジ系)の小倉智昭(69)もまだテレビから消えそうにない。
「先日、番組スタッフを前に“2020年の東京五輪までは絶対やる”と宣言。術後のほうが意気軒昂なくらい」(制作会社幹部)
主婦層から高い支持を受ける『メレンゲの気持ち』(日テレ系)の久本雅美(57)も盤石だ。コラムニストの今井舞氏がその理由をこう分析する。
「メーンMCの久本の個性を前面に出さず、他の出演者のいとうあさこや三吉彩花とワイワイやっている番組構成が、家事などをやりつつ“ながら見”の主婦にとって、ちょうど良いヌルさになっている。MCが久本である理由もないと思えるが、久本が出ていることで番組の収まりが良くなるのは事実。普通のオバサンたちの井戸端会議を見ている安心感があります」
意外にも、降板の可能性が燻っているのが、『あさイチ』(NHK)の有働由美子(47)である。
「籾井勝人会長が“有働はNHKの財産”と絶賛するほど高く買っている。将来の幹部候補として、栄転人事で、いつ現場を離れてもおかしくない状況。お酒が好きな彼女としても、朝の帯番組を長く続けるのは苦しいはず」(NHK中堅局員)