男性同様に、いや、場合によっては男性以上に稼ぐ、働く女性は何かと強い。結婚して子供がいても、早朝に起きて家事をこなし、残業や仕事の付き合いにも対応してフルに働く女性は精神的にも肉体的にもタフだ。
「うちの子がまだ幼稚園の頃までは何かと大変だったけど、小学校にあがってからは随分楽になりました。平日の夜は親に子供の面倒をみてもらうことはありますが、朝は全部私がやりますから、どんなに夜遅く帰っても毎朝4時半起床です」(メーカー勤務の女性・37歳)
こんなに大変な毎日を送っている妻への思いやりが欠如していると、妻の気持ちは家庭の外へと向いてしまうケースも少なくない。『貧困女子のリアル』が話題を読んだ沢木文氏の新刊『不倫女子のリアル』には、そうした実例が多数紹介されている。浮気の対象となる男性は、子供のサッカーのコーチだったり、塾の先生だったり。あるいは治療で通っている歯科医や仕事の取引先の会社員だったりする。
「可愛いねとかキレイだねとか、夫は絶対にそんなことは言ってくれません。夫以外の男性は嘘かもしれないけど、そんな言葉を言ってくれる。だからつい、心を許しちゃうんです」(前出の女性)
こんな人妻の気持ちを知っていてアプローチする手練れの男性もいる。
「30歳前後の独身女性って結婚に対する焦りがありますからね。若くて可愛いからといって手を出すと、責任取れって騒がれかねないしリスキーですよ。だったら、結婚して子供のいる女性のほうが落としやすくて後腐れがない」(代理店勤務の男性・46歳)
こうした不倫カップルは、それほど真剣ではなく割り切っているからなのか、3か月から半年くらいで関係は自然消滅。そしてまた次の不倫へと繰り返していく。
一方、不倫に慣れておらず、つい相手にのめり込んでしまう男性は思わぬところで足をすくわれる。
「不審な休日出勤をしていた夫が無造作に捨てたコンビニのレシートを見たら、仕事だと言っていた場所とはまったく違う住所だったんです。その次に休日出勤だと出かけたときに、夫のスマホにズバリ浮気を指摘するメールを送りました。そのまま夫からの連絡を遮断。夫は平謝りでしたけど、おかげでこちらの立場が強くなって、自由に行動できるようになりました(笑)」(流通関係勤務の女性・39歳)
以来、この女性は夫にまったく気付かれないよう複数の男性と関係を続けているという。知らぬは夫ばかりなり。