放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、覚せい剤逮捕された高知東生と高島礼子夫婦に見る、芸能界の格差婚事情を考察。
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週末でワイドショーがないことと、英国のEU離脱というビッグニュースのせいで、テレビではそれほど大きく報じられていない「高知東生容疑者、覚せい剤逮捕」のニュース。
だが、スポーツ紙の中には一面で報じるところもあったし、妻の高島礼子が7月期のテレビ朝日系ドラマ『女たちの特捜最前線』に主演することから、局と事務所サイドが対応を緊急会議したと報じるところもあった。
芸名の「東急」が「イメージを混同される」と東急電鉄から使用差し止め訴訟を起こされたり、昨年はパーキンソン病を患う義父の介護のため、芸能活動を引退したことが話題に。つい最近では、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で「体温管理士」なる資格保持者であることが紹介されたばかりの高知東生。
だが、そのプロフィールでもっとも太字で紹介されるのは、女優・高島礼子と「格差婚」したことだろう。
25日(土)の『めざましどようび』(フジテレビ系)でも、VTR中「格差婚」のテロップが出され、結婚発表後、高知が「もっと大きくなる」と宣言するもようが流された。
私は、この二人が結婚披露宴のお色直しで“着流し”で登場した場面が忘れられない。なぜ、そんな恰好を?と驚かされたが、似た者同士に見えたのも事実。趣味嗜好に、格差はなかったものと思われる。
その後は、高知は高知なりにコンスタントに芸能活動を続けていたし、夫婦で旅番組(といってもバイク旅だが)に出演したこともあり、結婚当初の格差はやや縮まった感があった。
だが、昨年6月、義父の介護のためとして芸能界を引退した高知は「主夫」になっているのかと思っていたら今年5月、横浜市内にエステティックサロンをオープンさせていたというではないか。
義父の介護も懸命にやっていたのだろうし、「体温管理士」の資格も義父のために取得をしたのだとは思う。が、実業家として再スタートをしていた高知は、サロンオープンからわずか1か月ちょっとで覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されたのである。
それも33歳のクラブホステスとラブホテルで就寝中、捜査員に踏み込まれての逮捕だった。
「高島礼子ショック」と見出しをつけたスポーツ紙もあった。夫の逮捕だけでも動転するだろうが、それが覚せい剤と大麻所持の疑いで、しかも自分よりずいぶん年下のクラブホステスとラブホテルで…だ。女性として、人気女優として、プライドがずたずたに切り裂かれているに違いない。
が、だからと言って主演ドラマの撮影予定が変わるとは考えにくい。彼女は主演女優として、座長として、共演者やスタッフ、テレビ局関係者に頭を下げて回っていることだろう。