18才の選挙権施行で注目される7月10日の参院選。舛添東京都知事辞任にともなって行われる都知事選。「またもタレントや著名人ばかり!」との声が多く聞かれる中、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが“選挙”と“知名度”で考えたこととは――。
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知名度の高さで選ばれた都知事2人が続けて任期途中に「政治とカネ」で退いた東京都。しがみついたり、トンデモナイ言い訳をすることを“マスゾエ”と言ったり、“sekoi”が世界に発信されてしまうなど、とても恥ずかしい事態に、もう、いいかげんに「人気者」とか「知名度」だけで選ぶのはやめませんか?という意見は多いです。
が、知名度があることって、そんなに悪いことでしょうか。都知事選のみならず、選挙の開票特番でトップ当選した議員さんが「抜群の知名度で…」というナレーションで紹介されるのは珍しくないこと。
たとえばワイドショーのコメンテーターをしている文化人が出馬すれば、それだけで、お茶の間のなじみは高いワケですし、いわゆる“タレント議員”に加えて、2020年東京五輪を前にして、“アスリート議員”はもっと出てくるハズです。
つい先日、新聞のチラシの中に入っていたのは、元ビーチバレーボールオリンピック日本代表の朝日健太郎さんによる参院選へ向けての抱負と決意が記された“号外”でした。朝日さんの故郷は熊本。今年の熊本地震が大きな契機となり「決意しました」とありました。
プロフィールに添えられた4枚の写真はすべてバレーボール!(笑い)でも、この経験こそが健康促進やチャレンジ精神、仲間意識を育むヒント…と言われれば、なるほどなと。身長199cmと“政界一”の長身なので「史上最大の新人」とも呼ばれているそうです。