皇太子妃雅子さまに「適応障害」の診断がなされたのは12年前のこと。それ以来一度もなかった、宿泊を伴ったものを含めた2週連続の地方公務が、この6月、実に13年ぶりに実現した。
雅子さまのご快復ぶりにはさまざまな要因が考えられるが、その1つには周囲の環境の変化があるだろう。昨年7月、雅子さまのお世話係のトップである女官長に元中国大使夫人の西宮幸子氏が就任した。
「2011年1月以降続いていた、女官長不在という変則的な状況が解消されました。元外交官の妻で国際経験も豊かな西宮さんは、語学はもちろん欧米的な発想にも精通していて、日増しに雅子さまとの信頼関係も厚くなっていると聞きます」(東宮職関係者)
さらにこの5月、東宮職のトップである東宮大夫に、小町恭士氏に代わって小田野展丈氏が就任した。
「2011年から約5年務めた前任の小町氏には、ご夫妻とのコミュニケーション不足が指摘されるシーンが何度もありました。小田野氏はまだ就任間もないですが、皇族方の儀式などを取り仕切る式部官長の経験もあり、実直に職務を全うされています」(皇室記者)
加えて、愛子さまの健やかなご成長も、ご快復に弾みをつけていることはいうまでもない。
「小学校時代のいじめ問題、中学校に入ってからの不規則登校など、雅子さまのご体調の波は愛子さまの学校生活とシンクロするように上下してきました。それが、ここ最近の愛子さまは大変充実した日々を過ごされており、週に1度はお友達と電車で下校されているそうです」(学習院関係者)
しかし、こうした外面的な部分は一要素に過ぎない。やはり「完全復帰」の鍵は雅子さまのお心の内にあるのだろう。そんななか、雅子さまのご決意を強く感じられるのが「熊本ご訪問」だ。