日本テレビという優良企業に守られた会社員生活から一転、何の保証もない厳しい世界へと飛び込んだタレント・上田まりえ(29)。しかしそんな不安は一切感じさせず、「面白いことをやってみたい」という好奇心は天井知らずだ。バラエティーやラジオなどで活躍を続ける“元女子アナ”上田に直撃した!
――タレントになってから、芸能人との共演も今までと違う感じがしますか?
上田:全然違いますね。局員時代はホストの立場です。タレントさんはうちの会社に来てくださる大事なお客様ですから、失礼のないように、日本テレビの番組に出て良かったと思ってもらえるように、自分が引いて周りを見たり、ここぞという時には出たり。そして喜んでいただくことが必要でした。そのさじ加減が難しかったですね。でも今はタレントという立場で、自分がどんどん出ていかなければならないんです。常に“どうしよう、何もない”っていう恐怖心がありますね。
――またそんな自己評価が低い…。
上田:いやいや、冷静に分析したうえで、ですよ。自分はそんな華があるタイプでもないし才能があるタイプでもない。じゃあ何ができるんですかと聞かれると、実家も普通の庶民の家ですし、逆にそういう“普通の感じ”がウリなのかなと思い至ったんです。だからすっごく普通ですよ~。芸能人を見るたびに“おお!”って興奮しているし、テレビに出れば汗びっしょりですし(苦笑)。そこはこれからも変わらないんじゃないかな。マネジャーさんからは“みんなが知ってる人じゃないからこそ面白い”と言ってもらいました。プラスに考えると、イメージがついてない分、何でもできる可能性があるって。
――では松竹芸能にした決め手は?
上田:“出落ち”感ですよね(笑い)。いろんなところに所属している自分を想像してみたんです。そこで“松竹芸能から来ました、上田まりえです!”って言うのがすごくいいなと思って(笑い)。まずみなさん“日本テレビアナウンサーやってたんでしょ?”“なんで松竹芸能?”“芸人?”“何になるの?”“タレント?”みたいにいっぱいひっかかりを作ってくださるだろうと。そう思っていただけたらよっしゃ!って感じです。
――そんなにお笑いが好きだったんですか?