およそ400人が集まったパーティー会場に美智子さまが姿をお見せになると、どこからともなく歓声がわき、拍手が巻き起こったという。
6月19日、美智子さまはお忍びで如水会館(東京・千代田区)に足を運ばれた。同館最大のホールで行われた雙葉学園(東京・千代田区)の同窓会に出席されるためだ。
「雙葉学園は幼稚園から高校まである女子校で、美智子さまは小学校時代をこの学園で過ごされました。毎年6月頃に行われる同窓会は学年ごとではなく、美智子さまのように80才を超えたかたがたから、若くはこの3月に高校を卒業した10代まで卒業生が世代を超えて一堂に会する、いわゆる『OG会』。美智子さまはこれまでもお時間が合う限り参加されていて、昨年もお忍びでいらっしゃっていました」(雙葉学園OG)
13時に始まったパーティーは、まずウーロン茶で乾杯。立食スタイルのテーブルにはサラダやパスタ、同館名物のカレーライスなどが運ばれた。
「旧友との再会がさぞ嬉しかったのか、美智子さまはお食事はそこそこに、会場の後方で同年代の友人に囲まれておしゃべりに花を咲かせていらっしゃいました。この日は普段、公務などで人前に出られるときのご様子とはまた違った、若き日に戻られたような笑顔を見せられていました。
実は美智子さまのご希望もあり、お友達からは『美智子さん』、年下の参加者からは『美智子先輩』と呼ばれているんです。この日ばかりは『皇后』ではなくあくまでひとりの『卒業生』ということなのでしょう」(前出・OG)
その日、美智子さまが滞在されたのは1時間ほど。会のクライマックスには、グランドピアノの伴奏とともに全員で校歌斉唱が行われ、美智子さまも懐かしい歌詞を口ずさまれていたという。
それからちょうど1週間後の6月26日。学習院初等科(東京・新宿区)で行われた同窓会に、天皇陛下が出席された。
学習院大学には卒業生の同窓会組織『桜友会』があるが、初等科に限った卒業生の会が設立されたのは今から3年前のこと。陛下は第3回となる今回が初のご出席で、ご卒業から約70年を経て初めて、小学校時代に回帰するひとときを過ごされた。
「この日の同窓会は3部構成。15時半頃に到着された陛下は、第3部に当たる懇親会に参加されました。会場である3階の食堂への階段を登られながら“懐かしいね。全然変わっていないね”と感慨深げに話されていたそうです」(学習院関係者)