国内

ブリーフ裁判官 法曹界では擁護の声が断然多い

法曹界ではブリーフ裁判官を擁護の声が多数

 ブリーフ一丁の姿や縛られている姿など、自身の際どい写真をツイッターに投稿していた、東京高裁の現役裁判官・岡口基一氏(50才)が口頭で厳重注意を受けた。ネット上ではファンも多かった岡口氏に対しては擁護する意見もあるが、やはり批判も多い。

 いずれにしろ、裁判官とは思えない姿を晒してきた岡口氏。気になるのは、その経歴だ。

 1990年東京大学法学部を卒業後、1991年に司法試験に合格。1994年に任官し、浦和地方裁判所をはじめ水戸地裁や大阪高裁などを経て、2015年4月から東京高裁の裁判官を務めている。東京高裁は1都10県を管轄、控訴審を多く担当し、任官できるのは超トップエリートとされる。

 彼を知るひとり、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などに出演し、『ブラック彼氏』の著者でもある弁護士の堀井亜生さんが言う。

「一度岡口さんが裁判の担当になったことがあります。訴訟指揮はシンプルかつ明確。ここ最近、大事な証拠を取りこぼして誤った事実認定をする能力不足の裁判官が増えているなかで、岡口さんは、しっかりと論理立てて判決を下せる。敗訴した場合でも、納得せざるをえない良い判決を下すのです。それに民事に関する著書も多く、法曹関係者なら必ず持っている大ベストセラー書『要件事実マニュアル』の著者としても有名です」

 裁判官がSNSをしてはいけないなどという法律はもちろんない。しかし法曹としてのルールはある。

「私たち弁護士や裁判官は“品位を失う行為はしてはいけない”というルールがあります。では“品位とは何か”という問題はありますが、資格を与えられている以上は、法曹として国民の信頼を失わせないようにする必要があります。

 数年前に岡口さんがツイッターを始めたころから、法曹関係者の間では彼の投稿は有名でした。そしていつ注意されるか注目していました。裁判所が数年も放置していて、このタイミングの注意、公表に踏み切ったのは、一般のかたから、岡口さんの投稿に対して多数の問い合わせがあったからかもしれません。裁判所が“品位”を重視するのであれば、もっと前に注意すべきだったのではないでしょうか」(堀井さん)

 法曹界の人たちがさぞかし呆れ、怒っているのでは…と思いきや、そうではなかった。実は擁護の声が断然多い。弁護士の三輪記子さんはこう話す。

「法曹界に彼の擁護派が多いのは、やっていいこと、いけないことは、法に則って合理的に峻別するべきだと学んできているから」

 6月30日放送の『白熱ライブビビット』(TBS系)では、自身がグラビアに登場して批判された経験に触れ、岡口裁判官を擁護していた。

「不快に思う人がいたとしても、犯罪ではない限り、個人の自由の領域に、“そんなことするな”と、他人がいちいち言うことではないと私は思っています」

 そうきっぱり言う三輪さんは、今回の岡口裁判官の行動を、「裁判官はこんなことしない」という世間のイメージや思い込みに一石を投じたのではないかと見ている。

関連記事

トピックス

趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン