過去最多21人が立候補を表明した東京都知事選告示後、最初の週末となった7月16、17日、候補者たちはたすきをかけマイクを持って有権者へ支持を訴えていた。衆議院議員を辞職し、“退路を断って”挑む小池百合子氏(64才)は、緑色のハチマキを締め、1日で9か所を駆け回った。
「“百合子グリーン”がテーマカラーで、応援に来る人には緑色のグッズを身につけてもらうようネットで呼びかけています。タオルや帽子、ハンカチなど緑グッズを手にする人ひとりひとりに『緑、ありがとう~』と声をかけていました」(全国紙政治部記者)
自民党都連から推薦を受けた増田寛也氏(64才)は、渋谷や原宿など若者の街に降り立った。目立ったのは、隣を歩く人々だ。
「参院選で当選した今井絵理子(32才)や朝日健太郎(40才)が応援演説に入りました。増田さんだけだと、“え、誰?”“この人、知らない”となってしまうのですが、今井さんらと歩くと若者がどんどん寄ってくる」(自民党関係者)
積極的に写真撮影に応じ、撮影が終わると必ず“フェイスブックに載せてね”と声をかける。
「今井さんや朝日さんとの写真ならSNSで拡散してもらいやすいからです。写真撮影だって、みんな増田さんとではなく今井さんや朝日さんと撮りたいんですから。そこにさりげなく増田さんが入っている感じ(笑い)。課題とされる知名度アップのために頑張っています」(前出・自民党関係者)
下町風情の残る北千住に姿を現したのは、民進党など野党統一候補である鳥越俊太郎氏(76才)だ。夕刻、大観衆に拍手で迎えられると、たすきはせずマイクを握った。
「とにかく覚えるのは“と・り・ご・え・しゅん・た・ろ・う”これだけですよ!」と連呼してアピール。「覚えてくれますか~」と聴衆に大声で呼びかけるなど、マイクパフォーマンスもすっかり板についている。