この春、中山美穂(46才)はパリから東京へ、生活の拠点を完全に移した。子供と離れ、カレとも別れ、選んだのはもう一度、女優としての道。そんな彼女に寄り添う、1人の女性…。
「マユちゃんの言いなりでずっと行く。これ、教え子って言うか、むしろ奴隷?」
主人公の中年女性が、25才年下の若い男性を自分好みの男に調教していく。山田詠美の小説『賢者の愛』(2015年1月)は、谷崎潤一郎の名作『痴人の愛』をモチーフにした愛憎劇だ。
編集者の父と母、そして離れに住む作家志望の青年・澤村諒一と暮らしていた中学生の真由子。隣に越してきた百合と仲よくなるが、慕い続けてきた青年も、そして父親も“親友”だと思っていた百合に“奪われ”てしまう。
それから20年、真由子は復讐を誓う。百合の息子と逢瀬を重ね、精神も肉体も自分に依存させるように仕向けるのだ。『賢者の愛』はドラマ化され、8月20日からWOWOWで放送開始。主人公・真由子を中山が、百合を高岡早紀(43才)が演じる。
「ドラマの撮影はすでに都内のスタジオで始まっていますが美穂さんの演技は鬼気迫るものがあります。“懐かしい人としてではなく、今の私を見てほしい”と仕事への意欲を話していて、完全復帰という感じです」(芸能関係者)
中山はパリではなく、東京をメーンにした生活に完全に切り替えた。東京で生活するのは十数年ぶりのことだ。中山は2002年、辻仁成と結婚し、芸能活動を休止してパリに移住。2004年1月に長男を出産した。
「しかし、その一方で辻さんとの溝は次第に深まっていきました。そんな折に出会ったのが、パリでの仕事が多かった音楽家の渋谷慶一郎さんでした」(中山の知人)
2014年7月、子供を辻が引き取るという条件で、離婚。妻や母親としてだけではなく、“ひとりの女”としても生きたいという決断だった。
「美穂さんはその後もパリを拠点に生活して、東京にいる間は渋谷さんのマンションで暮らす半同棲生活を送っていました。ところが、昨年秋から、渋谷さんとの関係が怪しくなった」(前出の知人)