スマートフォンのゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」が7月22日、ようやく日本でもサービス開始となった。さっそくダウンロードして楽しむ人たちが街を歩いているが、バッテリー消費や通信速度制限が悩ましいという声もあがっている。気兼ねなくポケモンGOを楽しみたい人たちの注目を集めているのが、一般ユーザー向けのお得なiPhoneレンタルサービスだ。
iPhoneの出張修理サービスを展開するLife Support Lab株式会社は、月額2980円でiPhoneをレンタルでき、壊れても無料で交換可能なサービスを8月中旬に開始すると発表していた。それに先行して、急きょ、ポケモンGO専用のiPhone 5sを月額1480円でレンタルする「iSharing ポケモンGO専用プラン」サービスを開始した。ポケモンGO以外の利用はできず、SIMはセットされていないので別途用意する必要がある。
同社の河合晴輝代表取締役は、ポケモンGO専用プラン開始の経緯を次のように明かした。
「ポケモンGOが大ブームになっていたアメリカなど海外での評判を調べたところ、バッテリーを消耗させ、通信量の負担も大きいらしいことがわかりました。きっと、仕事メールも受け取るようなメイン機としてではなく、ゲーム専用2台目スマホのニーズが生まれるだろうと考え、通常のレンタルプランとは別に専用プランを先行して始めました。10000mAhモバイルバッテリーとのセットなので、安心して出先でゲームを楽しめます」
この専用プランが発表されると、わずか3日間で1000件に迫るレンタル申し込みがあった。現在、確認がとれた順にポケモンGO専用iPhone5sがユーザーに発送されている。
このようなビジネスが成り立つのも、日本が世界で類を見ないほどiPhoneユーザー率が高い国だからだ。2016年1~3月期のスマホOSシェアをみると、日本ではiOSが56.8%でAndroidが51.7%とiPhoneが優勢であるのに対し、アメリカは31.6%と65.5%、オーストラリアが35.3%と60.1%、フランスで20.0%と74.3%とすべて逆だ(Kantar Worldpanel調べ)。いずれもiOS、つまりiPhoneは少数派の結果が出ている。