国際情報

朝鮮学校で行われている教育は子供たちに対する虐待

日本の朝鮮学校生徒による「ソルマジ公演」の様子 Youtubeより

 戦後、在日コリアンの子弟に民族教育を施す目的で設立された朝鮮学校。朝鮮戦争後、特に金日成による独裁体制が確立してからは「反日・反米・反韓」のスタンスに加え、「金一族礼賛」の傾向が顕著となった。金王朝3代目の今、どんな教育が行われているのか。脱北者を支援する情報サイト「アジアン・リポーターズ」の蒲生健二代表が報告する。

 * * *
「我が祖国を宇宙強国に輝かせ、世界がうらやましく思う誇りをもたせてくれた金正恩元帥様が恋しく、本当に恋しく、私は祖国にやってきました!」

 涙ながらに感情を込めて絶叫する中学生と思しき男女これは毎年新年に平壌で行われる、日本の朝鮮学校の生徒たちによって組織された「在日朝鮮学生少年芸術団」のソルマジ(迎春)公演の一部です。朝鮮学校の生徒による本国での公演は30年にもわたって続いています。その舞台を見れば誰もが「これは在日ではなく北朝鮮の子たちでしょ?」と思うはず。それくらい、歌や踊りが“北朝鮮らしく”演出されている。

 事実上、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)が運営する朝鮮学校は日本全国に小、中、高、大学校など97か所あり、現在6千数百人程度が学んでいるとされます。そこで使われる教科書の全容は、2010年までほとんど表に出てきませんでした。2010年に作家の萩原遼氏が入手して日本語による完訳版を発表し、その中身が広く知られるようになりました。

 教科書全体を通して、「日本の悪行」が徹底して書かれています。特に歴史の教科書では、日本の植民地支配や戦後の差別に焦点を当てて教えており、反帝国主義、反資本主義を掲げる極左教育で貫かれています。

 例えば、中学2、3年生用の『朝鮮歴史』の記述を見ると、金一族を「将軍様」「元帥様」と持ち上げる一方で、第二次大戦の時代には「日帝」は「在日朝鮮人を牛馬や奴隷のように扱い」、「迫害」「弾圧」「略奪」し、「抹殺」「虐殺」したと、日本人への憎悪を煽るような、過剰な表現方法で書かれています。

 これを読んだ、日本に住む在日3世、4世の児童・生徒たちは日本を嫌いになるに違いありません。脱北者の高政美さんは、「朝鮮学校の教育は、私が北朝鮮で受けた洗脳教育と同じ」と証言しています。これが「民族教育」だというのだから、開いた口がふさがりません。

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン