日照時間が延び、夜遅くまで遊ぶ未成年が増える夏休みは、大人の目が届きにくくなることもあり、子供が犯罪に巻き込まれやすくなる。「被害に遭ってからでは遅いんです。子供を守るために、親は日頃から備えるべき」とは安全生活アドバイザーの佐伯幸子さん。親子で知っておきたい防犯対策を徹底解説します!
早速、シーン別にこんな時、どうしたらいいのか考えてみよう。
【Q1:エレベーターで知らない人と2人きりになったら】
A:相手の後方に立つ
B:操作ボタンの前に立つ
【Q2:不審な車に後をつけられたら】
A:前方に逃げる
B:後方に逃げる
【Q3:知らない人に道を尋ねられたら】
A:無視する
B:交番を教える
【Q4:電車に乗ったら】
A:ドア付近に立つ
B:座席の前に立つ
それでは、正解を見てみよう。
【Q1正解→B】不安を感じたらすぐ降りられるように、操作ボタンの前に立つ。
エレベーターにひとりで乗る際は、周囲を見まわし不審者がいないか確認することが大切。男性と2人きりになりそうな時は“お先にどうぞ”と告げ、自分は乗らない。原則、知らない人とは一緒に乗らない方がよい。
「もし不審者と2人きりになったら、操作ボタンの前に立ち、相手に“何階ですか?”と聞くなどして、ボタンの前から離れないこと。また、相手に背を向けず、警戒を怠らないことも大切。何かされそうになったら、非常ボタン含め、できるだけたくさんのボタンを押し、ドアが開いた隙に逃げましょう」(安全生活アドバイザー・佐伯幸子さん。以下、「」内同)。
【Q2正解→B】後方に逃げる! 家に向かうのは自宅を特定されるので×
車での拉致は、少数とはいわれるものの、万が一遭遇したら、死を覚悟するほど、危険な事件に発展しやすい。
「停車中の車の横を歩く時は2m以上離れること。そして、車で後をつけられた場合は、つけてくる車に向かって逃げるのが正解。車は急にUターンできないので、まくことができます」
車に限らず不審者に尾行された場合、自宅に逃げ帰る人が多いが、それはNG。自宅が特定され、待ち伏せされる危険もあるので、コンビニや交番などひと気のある方に逃げよう。また夜道では、曲がり角に来たら左右と後ろを見て、常に360度安全確認を。