高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は8月5日に開幕したリオデジャネイロ五輪についてお話をうかがいました。
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──いよいよリオデジャネイロ五輪が開幕なんですが、今回はロシアのドーピング問題が大きなトピックになりました。
高須:ドーピングって言ったって、後付けでいろんなルールができてくるんだもんなあ。全部が全部悪いとは言い切れないよ。「あそこの国を潰すために、今度はこの薬を違反にしよう」っていう感じで、何か特別な意図があってドーピングのルールが変わるっていうことも考えられる。ただ、今回のロシアは国ぐるみでドーピングの隠蔽工作をやってたわけで、そこはなかなか擁護できないけどね。
──結果的に、ロシアの全選手の出場停止は免れました。
高須:でも、出られない選手もいるんでしょ。そのなかにはまったくドーピングをしてない選手もいるかもしれないし、ドーピングをしているのに出られる選手もいるかもしれないわけだよ。
──そうですね。なんとなく不公平感は残ります。
高須:だからね、もう何でもアリの大会を開いちゃえばいいと思う。ドーピングだろうが人体改造だろうが全部OK。すべて自己責任のもと、強くなるためのあらゆる手段を許すっていう大会だよ。
──それはすごい大会になりますね。
高須:単純に面白さだけを考えたら、これ以上のものはないよ。絶対にみんなが喜んで見ると思う。これぞ人類の進歩だってね(笑い)。
──とんでもない大会になりますよね。
高須:たとえば、ゴルフなんかでも道具によって結果が変わってくるんだよ。ルールの範囲内でもいい道具とそうではない道具で差が出てくる。そう考えると、規制を一切なくしてあらゆる道具を許しちゃったほうがフェアだと思うんだよ。これこそが文明ってもんじゃないのかな。すべてにおいて技術力が高い選手が優勝する。それがいちばんシンプルで面白いと思うね。
──なるほど。たしかにスポーツのルールは必ずしも公平ではないですしね。
高須:ほら、スキーのジャンプなんかでも日本人があまりに強すぎると、ヨーロッパの選手が有利になるようにルールが変わったりするでしょ。そういうことなんだよ。誰かが得するようにできてるのがスポーツのルールなんだよね。だから結局ルールを排除しないと公平にはならない。何でもアリがいいんだよ。