ライフ

夏の女性の「ひかがみ」 理想の形について考察してみた

女性の脚の魅力とは(写真:アフロ)

 夏に注目したいもの──大人力コラムニストの石原壮一郎氏が満身を込めてお勧めするのが「ひざの裏」だ。

 * * *
 たとえば「ゴーヤ」という食べ物は、子どものころはその存在さえ知らなかった人が多いのではないでしょうか。しかし今は、夏に欠かせない食材になっています。あのほろ苦い野菜の魅力を知ったことで、私たちの人生はより豊かになったと言えるでしょう。

 そう、魅力を感じる対象が広がれば広がるほど、私たちの人生はより豊かになり、より幸せになれます。女性に向ける視線や関心も同じ。胸やお尻は確かに魅力的かもしれません。しかし、メジャーなパーツに心躍らせてそれなりに満足し、新たな可能性を切り開こうとしないのは、大人の男としていささか怠惰な姿勢です。

 季節は夏。足を出して街を歩く女性が増えるこの時期に、私たちがしっかり着目したいのは「ひかがみ」です。漢字で書くと「膕」。ひざの裏のくぼんだ部分のことで「膝窩(しっか)」とも言います。その部分を深く愛し、強くこだわるマニアも少なくありません。

 人も女性の体のパーツも、名前を知ることは深い理解への第一歩。あなたが「ひかがみ」という雅な響きの名前を知らず、単に「ひざの裏」としか思っていなかったとしたら、上りのエスカレータで女性のひかがみが目の前にあったとしても、その美しさを鑑賞しようという発想はなく、視線をすぐに足首やお尻に移していたでしょう。

 しかし「ひかがみ」という名詞を知った今日から、あなたの人生は変わりました。上りエスカレータでひざから下を出した女性が目の前に立ったら、じっくりとひかがみを鑑賞したくなるはず。たくさんのひかがみを凝視するうちに、くぼみ方や肉の付き方、太ももやふくらはぎとのコントラストなど、個性の違いに気づくことができるでしょう。

 まっすぐ立った状態では、ひかがみは両側がくぼんでいます。中央のふくらみを形成しているのは、ひざの関節の後部でXの形に交差して、大腿骨と脛骨をつないでいる「前十字靭帯」と「後十字靭帯」。ひかがみを見つめながら「ああ、手前で斜めにふくらみを作っているのが『後十字靭帯』で、その奥が『前十字靭帯』か。これからも力を合わせて、彼女の歩みを助けてくれたまえ」と勝手に励ますのも一興です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト