SMAPの解散発表は多くのファンに衝撃を与えた。5人での活動は見られなくなってしまうが、これまでソロでさまざまな分野で活躍してきたように、個人でも新しい魅力を見せてくれそうだ。今後、いったいどんな活躍を見せてくれるのか? コラムニストのペリー荻野さんがずばり予想した。
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そんなわけで、国内外多くのファンを泣かせたSMAPの解散決定。残念ではあるが、今後はソロでさまざまな活動をしていくという。そこで、このコラムではこれまでの彼らの活動を鑑み、勝手に各人の未来を予想してみたいと思う。
まず、リーダー中居正広。やはりMC術を活かした活動が中心になるはず。紅白歌合戦をはじめ、どんな大型番組でも、大物相手でも動じず、自分のペースで仕切り、トークを繰り広げる。野球をはじめ、スポーツ解説にも熱が入る。MC路線はゆるぎないだろう。なお、歌番組で司会したとき、本人は歌うのか? 気になるところだ。
稲垣吾郎は、俳優としてこれまでも個性的な役が多い。日本の芸能界広しといえども、陰陽師の安倍清明と明智小五郎と金田一耕助を全部演じたことがあるのは、おそらく稲垣だけだ。今、ミステリーは個性派探偵の時代。『十三人の刺客』では、時代劇史に残る残忍悪役殿様も演じているし、探偵も犯人もできる男として、謎めいた微笑みを見せてもらいたい。
香取慎吾は、舞台で活躍するだろう。昨年、三谷幸喜作、草彅剛とのふたり芝居『Burst!危険なふたり』では、膨大なセリフの応酬をしながら、芝居のすべてを背負う姿に、アイドルとは違う顔を見た気がしたものである。香取は大河ドラマ『新選組!』をはじめ、映画『ギャラクシー街道』に主演するなど、三谷作品とはとても縁が深い。これからは三谷作品以外にも歌って踊れる技を活かしてミュージカルにも。アートにも才能があるとのことなので、『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮想大賞』で司会とともに出場者としても毎回本気で挑戦というのはいかがか。
草なぎ剛は「いい人」キャラも持ち味なので、ホームドラマでの活躍が期待できる。先輩の錦織一清、植草克秀、東山紀之は橋田壽賀子ドラマや石井ふく子作品で活躍中。2010年の橋田脚本ドラマ『99年の愛~Japanese Americans』に出演した草彅はすでにファミリーともいえる。現在、絶滅の危機に瀕している「ふつうの家族のドラマ」を背負って立つ存在になってもらいたい。