「TIFFANY&Co.」の鮮やかな水色の箱を開けると、オープンハートのネックレスがキラリと輝いて──。バブル真っ盛りのクリスマス。ティファニー・銀座三越店には男性客が殺到、幾重もの列ができた。お目当てはもちろん“オープンハート”。買えなかった人には彼女への言い訳として「売り切れ証明書」まで発行された。女性にとっては「ひとつはもらっておかないと」いけないアイテムで、当時はダントツで人気プレゼントの1位だった。
あれから30年近く経った今、少し黒ずんだ「オープンハート」が甘酸っぱい思い出とともにたんすの奥深くに眠っているという人も少なくないはず。そのティファニー、オープンハートの人気が再燃。今、超品薄の状況だという。
「特別なジュエリーをひとつ身につけるだけで、女は笑顔になれる、自信が持てるんだって確信したから、今の自分がいるんです」と言う武井咲(22才)は火つけ役のひとり。ティファニー全面協力のドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)に出演中で、ティファニー社の広報担当の役どころ。滝沢秀明(34才)演じる副社長との禁断愛を見せているが、よく身につけているのがオープンハートのネックレスやピアス。20~30代女性から「かわいい」と大評判だ。
リオ五輪、熱戦を繰り広げた卓球の福原愛選手(27才)の胸元で踊っていたのもコレ。ティファニーは創設180年になるアメリカの老舗ブランド。映画『ティファニーで朝食を』(1961年)をきっかけに日本でも火がついた。オープンハートが初お目見えしたのは1970年代。バブル期の超絶人気を経て、今回は3度目の人気再燃だという。