リオデジャネイロ五輪で大活躍した男子卓球の水谷隼選手(27才)。団体では銀メダル、個人では銅メダルを獲得。五輪での個人メダル獲得は、日本卓球界初の快挙だ。
そんな水谷選手だが、「試合中はノーパン」発言も話題に。坂上忍(49才)が「CGみたい」と絶賛するほど、足を大きく振り上げてダイナミックにスマッシュを行うアクロバティックなプレーの数々に、ノーパンと知ってヒヤヒヤした人も多いのではないだろうか。
「ノーパンは母校・青森山田高校の伝統で、ぼくはもうパンツをはいたらプレーができない(笑い)。普段は男だけなんで『見えてるよ』『見せてるんだよ』なんて調子ですが、メディアや女子がいるとさすがに気を使います。実は試合中は短パンのウエストをちょっと折ってビチッとさせて、中が見えないようにガードしているんですよ(笑い)」(水谷選手、以下「」内同)
続く男子団体決勝戦はさらに気合が入った。これまでに感じたことのない大きな期待と注目を背負っていたからだ。相手は絶対王者・中国。第2ゲームで水谷選手は、世界ランク3位の宿敵、許キン選手(26才)と戦った。
「国際大会ではいつも決勝で中国勢に負け、許キン選手には0勝12敗。この悔しさは1回勝ったぐらいじゃ足りないけど、五輪で勝てば帳消しにできると思っていた。それだけ、今回の五輪に賭けてもいた。だから絶対に、絶対にあの試合は勝ちたかったんです」
マッチポイントを握られた最終ゲームで5点連続得点を生み、逆転大金星をもぎとった水谷選手。シングルス準決勝では「最後の1本がテレビで放映されるから、最高のプレーで」と考える余裕があったが、許キン戦では一転、「勝った瞬間、カメラのない方向へガッツポーズをして、背中しか映らなかった(笑い)」と誤算が生じるほど、目の前の試合に必死だった。